下津井地域3つ星料理店のご紹介
平成7年から続く贅沢な活魚料理をいただけるお店が瀬戸内の味清香。
店主の岩津光彦さんは良い食材・生きた食材にこだわり、日本全国から集めた旬のものを提供している。
「味の違いは食べたらわかる」と岩津さんは語る。新鮮な天然物の魚介の一番の違いは匂い。臭みが無く、噛んだ瞬間に魚の良い風味が口の中に広がっていく。
昼時には、多種多様な旬の美味を少しずつ詰め込んだ、組肴定食(1,500円)がおすすめだ。刺身盛りに天ぷら、魚の煮付け、タココロッケ、吸い物、漬物、ごはん、イイダコの焼きしゃぶ、デザートなど、店主が銀座の高級店で培った和食の真髄が詰め込まれている。
升に収められた刺身盛りには季節の花や野菜が添えられており、一品一品に施された細かな仕事が美しい。魚は毎日4〜5種類を店でさばいて出すため、季節を通して楽しめる。
またイイダコの焼きしゃぶは、生きたままのイイダコが提供され鉄板で焼いて食べるという驚きの一品。折角港町に来ているのだから生きた食材を見て食べて感じてほしいという粋な計らいだ。
職人のこだわりと経験によって組み上げられた、生きた和食を感じてみていただきたい。
(取材・写真:白井崇裕・文:杉原禎章)